嘘つき


午前中にバチカンに行ったので実質今回の旅は終わりなのだが、午後半日残っている。
でも遺跡や美術館はお腹いっぱいである。
どこかないかと探していたら、私も行っていないところを見つけた。
動いているBラインの地下鉄に乗り、3つ目チルコ・マッシモ駅で下車、チルコ・マッシモ沿いの道を歩いていく。

遠くにベネチア広場のチャリオットが見えている。
チルコ・マッシモとは古代ローマの古代戦車城の跡地である。
そこを抜けるとサンタ・マリア・インコスメディン教会がある。

























ここには、あの「真実の口」がある。
「ローマの休日」でグレゴリー・ペックが真実の口で手を切り取られたように見せかけてヘプバーンを驚かした場所である。
1954年公開のこの映画、まだ一般の日本人が海外旅行に行くには難しい時代、日本人にとってのローマは、「ローマの休日」で印象付けられたと言っても過言でないだろう。
「真実の口」、一説によると古代のマンホールの蓋だったという。
観光というよりは、口に手を突っ込んで記念写真を撮るのが目的である。
順番に並んで係員が誘導し写真を撮ってくれる。
私たちの番になり、嘘つきの私は恐る恐る手を入れた、当然になにも起こるはずもなく、記念写真を撮りましたとさ。
観光よりは一種イベントですね。
そして教会に中を抜けて、バスでテルミニ駅に戻った。































特に行きたいところもなかったので、スーパーでお土産を買い、ホテル周辺をぶらぶらとしていた。
夕食はランチで行ったトラットリアがよかったので夜も行くことにした。
店にいくと「Well、Come Back!」と迎えてくれた。
これでイタリアでの最後の晩餐。










































































明日は日本に戻る。



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