水上マーケットへ


6時30分、カントー・ツーリストの前で待っていると「ogawaさんですか」と1人の女性が話しかけてきた。
ガイドのダオさんである。
「ガイドが女性で驚きましたか?」
「いや、そんなことはありません」
ダオさんとはすべて英語でのやり取りである。
彼女は英語の先生で、副業で水上マーケットのガイドをやっている。
非英語圏の観光客も対応しているので、わかりやすい英語を話す。





















向かいの桟橋に向かい船に乗り込む。
雨が強くなってきた。
幌を引き出し、ダオさんがポンチョを貸してくれた。
何艘もの相乗りツアーも水上マーケットを目指している。



団体ツアーもマーケットに向かう







水上ガススタンド
それだけ川が生活に密着している











20分程で橋が見えてきた。
ダオさんが、橋に掲げられている文字をさして「カイランマーケットへようこそ、と書いてあります。もうすぐ着きます」と教えてくれた。
19年前の記憶では、細い水路からカイランのマーケットに向かった記憶があるのだが、今回はメインの川を遡っていく。













そして、農作物を積んだ舟や飲食物を販売する舟が現れた。
農作物を積んだ舟は、大型の船に農作物を卸す。
大型の船は、柱にかぼちゃやパイナップルがぶら下げてあり、それが扱っている農作物である。
朝食抜きのため、バインミーを売っている舟から買う。














大型の船は生活の場でもある。
一隻の船に横づけし、船上へ。















朝食のバインミー







バインミーを売る舟







こちらはフォーを売る舟


















その船はパイナップルを扱っている。
ツアーに入っているのでパイナップルが食べ放題。他の個人ツアーもパイナップルを食べに上がってきた。





































ここの水上マーケットは、バンコクの観光化されたマーケットではなく、まだ生活に密着したマーケットとして機能しているようである。
舟に戻り、さらに上流へ。
途中から運河に入る。
キャナルツアーである。

























2kmほど遡って、舟を降りる。
今度は運河に沿った道を来た方向に歩いていく。
ダオさんは、こちらが椰子、こちらはバナナと教えてくれる。
しばらく歩くと、土産物屋に到着。
ライスペーパーの実演販売などやっている。
多くの観光客が集まってきている。
ダオさんは、私が買う気がないことに気づき、無理に土産物を勧めるようなことはしなかった。

















































土産物屋を出て、道端の水色の花を摘むと花びらを火であぶり始めた。すると、水色の花びらが黄緑に変化した。また、花びらと取り芯を見ると「ウサギ」の形をしている。
自然の造形の面白さである。













3時間のツアーも終了し、船着場に戻った。
ダオさんにチップを弾んで握手をして別れた。

ダオさんありがとう。貴女のおかげで良いツアーでした。


対岸へ渡る

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