あの場所へ
一昨日、カトマンズに戻ってきてから「あの場所」探しをしている。
あの場所とは、最初のページで紹介した写真を撮った場所である。
ダルバール広場周辺のどこかの路地で撮っているのは間違いないが、タメルからダルバール広場、またダルバール広場周辺の路地を歩き回ったが、ここだろうという場所が見つからない。
ここでもない
地震があったとはいえ、これだけ古い通りが残っているのだからすぐ見つかるだろうと考えていたが、片っ端から路地に入っても一致しない。
ポカラのときもそうだったが、30年も経てば変化して当然である。
昼前には空港に向かわなければならない。
なんとか近いイメージ
最後にもう一度ダルバール広場周辺を歩いてみたが、ギブアップである。
これでテレビの特番であれば、最後に見つかった!!・・・となるのだがそこまで都合よく行くわけがない。
それに、あまり落胆はしていない。
あのときも偶然入った路地であったし、まさか、その一瞬を撮った写真が自分の写真に後年まで影響を与えるなど考えもしなかった。
現代のデジタルカメラのように撮影日時やGPSによる撮影場所の記録ができなかったため前後のフィルムのコマから場所を類推するしかない。
本当は、今でもその路地は存在していて、私が見つけられないだけだったのかもしれない。
それもそれで良いさ。
確かに車も増えたし、カトマンズの空気も一層悪くなったが、雰囲気は変わっていない。
今回はいろんなきっかけがありネパールに来ることができた。
それだけで充分である。
30年ぶりのネパール。
私の旅写真の原点でもあり、1枚の写真のために縛られてしまった。私にとって聖地でもある。
ここに再び来ることができて良かった。
さて、そろそろ空港に向かう時間である。
Bye-bye Nepal.
Bye-bye Himaraya.
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