土砂降りのハバナ


ホテル・リド
Expediaでかろうじて予約できた3つ星ホテルである。
6月からいくつかのホテル検索サイトで、ハバナのホテルを探していたが、満室という表記ばかりで海外沿いの高級リゾートホテルしか表示されない。
「カサ」という個人宅の一部を宿泊施設(いわゆる民泊)は多いが直接予約するか現地飛び込みである。
それもいいかなと考えたが、勝手がわからないため、ハバナはホテルにした。
ロビーやBARがあり見た目は通常のホテルだが、部屋は塗りなおしてあるが、相当古い。



















エアコンは何十年前の機種だろう。
このエアコンに悩まされるのは夜になってからである。
最初の部屋が古いため別の部屋に換えてもらったが、殆ど変わらない。
この件でホテルがどうのこうのというより、この国の歴史を感じることとなった。
アメリカ資本のホテルはなく、ローカルか高級ホテルはヨーロッパ系である。
また革命などの歴史から、そうとう昔に建てられたものを使い続けているのだろう。
このホテルに滞在中、けっこう日本人の宿泊客に会った。おそらく私と同様、ネット予約で手ごろなホテルはここしかないため、ここを予約していたのだろう。
後は5つ星ホテルが数件程度表示されているのであった。
翌日、夕方会った日本人旅行者はロビーで「ここの予約していたのですが、今晩は満室のためここから2ブロック先のホテルを紹介され、そちらに泊まることになりました。」と話していた。
おそらく旅行者は増えているが、ホテルが足りていないのだろう。
一方、ホテルの周辺でも「錨」マークの「カサ」の看板があちらこちらに出ている。
これで需要に対応しているのだろう。



















旧市街を歩いていると高級ホテルも中級ホテルも観光客の数のわりには少ない印象である。
フロントで「Wi-Fiは使える?」と尋ねてみたが、ネット接続用のカードを買って、ロビーにあるパソコン(有線)であれば使えるとの返事。
2015年にWi-Fiのサービスを開始したところで、ネット環境はまだまだこれからである。
当然ながらフリーSIMも無い。
電話局などで1CUC1時間利用可能のカードを買い、Wi-Fiが届く電話局の周辺や高級ホテルのロビーでしか使えないとのこと。
事前に入手していた情報どおりであるが、けっこう面倒である。
ネットがなくても旅はできるが、何かとネットで調べ、予約をすることが多い昨今、昔の旅のスタイルに戻ることになる。



















雨は小降りになってきた。
ホテルは旧市街にあり、一筋東に行くとメインストリートで、その先はセントラル公園、観光の拠点としては便利な場所にある。
ともかくホテル周辺を歩いてみる。
建物はどれも古い。
お目当てのクラシックカーはどこにでもある。観光用など特別なものと思っていたが、日常使いである。































そのまま海へ向かう。
2人組も女性から写真を撮ってほしいと声をかけられた。
2人ともアメリカから来たとのこと。
アメリカ人にとって国交正常化後、キューバ行きは一種ブームとなっていて、年々、旅行者が増えていることは知っていたが、そのとおりであった。
この後もあちこちでアメリカ人と会うこととなる。





















































































雨も上がり、観光エリアの旧市街へ。


虹とモヒート

表紙へ

海外旅行目次へ