旅の終わり~そしてテロ


大学街を歩き、再び、丘の上へ。





































































































子供達と一緒の鯨は、そろそろ泳ぎ始めたようだ。



















朝から街中を歩き廻り、すでに14時。
















そろそろ空港に向かうためにホテルに預けている荷物を引き上げなければ。
雨に降られることが多かった今回の旅だったが、最後、晴れたので良しとしておこう。
荷物をピックアップし空港へ。
離陸はやや遅れたが、そのため夕陽の中を飛ぶというおまけがついてきた。
ブリュッセル空港は、30分程遅れて到着。



















第1ターミナルから、広い空港を早足で移動して、なんとかANAの第2ターミナルへ。
搭乗開始まで20分程あったのでヒューガルデンを1杯。

ANA232便は定刻どおりブリュッセル空港を離陸。
いつもように搭乗ゲートで「そうさ、またくるさ」と呟き、この旅が終わったはずだった。

3日後、このブリュッセル空港で起こったISの自爆テロのニュースが世界を駆け巡った。
前年秋のパリでテロの残党が引き起こした事件である。
ベルギーはテロリストが潜伏しているという話は何度となく聞いていたが、よもや出国審査をくぐり抜けてターミナル内でテロを起こすとは。
たまたま、私は3日前にこの空港を離れていたが、今回の旅は当初の予定だと3日遅く出発し、3日遅く帰国する予定であった。
仮に、当初予定であったら、私も巻き込まれていた可能性があった。また、テロリストが3日早くテロを決行していたら、やはり巻き込まれていたかもしれない。
空港のテロ現場の写真を見ていると、間違いなく、3日前、私は早足でこの現場を歩いていたのである。
昨年のパリでのテロからいっぺんにきな臭い世の中になってきた。

もはや以前のようにポケポケと脳天気に旅ができる時代ではなくなったことは間違いない。
シリアやイラク、アフガニスタンのような紛争当事国にさえ行かなければ安全という神話は終わったのである。

ベルギー政府は非常事態宣言を出し、地下鉄などの公共交通機関を運行停止し、共犯の捜索にあたった。
ブリュッセル空港は2週間閉鎖された後、共用を再開した。

2016.3.7~3.18


表紙へ

海外旅行目次へ