スタリ・モスト


モスタル橋はここからすぐのところである。







































あんまり男は撮りたくないのだけど(苦笑)












宿を出て橋まで歩いていると、私の後ろにピタッと張り付いてくる女性グループがある、うっとおしいなぁと思い足を速めると、相手も速める。やり過ごそうと止まると、4人も止まって若い女(おそらく親子)が道を教えてくれと私に地図をさしだすが、その地図はモスタルではなくドゥブロヴニクの地図。
その瞬間、右前のポケットの財布と抜き取ろうとする感覚が、ジーンズの前ポケットでチェーン付の財布なので簡単には取り出せない。
もう一人は左肩から提げたカメラを引っ張る。
若い女の地図を叩き落し、財布を掏ろうとした女の手をひねり上げた。
左手でレンズをにぎり、振り返らずカメラを取ろうとした女の顔を殴った。
カメラとレンズと合わせて2kgもある一眼レフである。相当痛いはずである。
掏ろうとした女は悲鳴をあげるが、さらにひねり上げてから腕を引いて倒した。
カメラで殴られた女はその場でうずくまっている。
私は何も言わず、その場から去った。
カメラと財布以外は貴重品を持っていないので被害はなかった。
気を緩めて歩いていたらこのざまである。













橋までくると多くの観光客が歩いている。
橋の名称はスタリ・モスト(Stari Most,「古い橋」)、16世紀に建造された。そして1993年の内戦のさなか、クロアチア人の民兵に破壊された。
そして2004年に再建されたのである。
橋の片隅に「1993年を忘れない」という碑が残されている。
30mほどの橋であるが、内戦後の民族共生の象徴となっている。
橋の両岸はレストランや土産物店が並んでいる。

















































































ここも数多くの弾痕が残っている




































韓国からの旅行者が多くにぎやかである。

























夜、橋までいくと一部のレストランを除いて店は閉まっており、人もまばらである。
モスタル観光は、実質、この橋のみのため、日帰りツアーばかりである。
ほんとに静かな街である。









































































聞こえてくるのは、川を流れる水の音だけである。


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