シンガポールへ


ラクサを食べて、マラッカ・セントラルのバスステーションに向かう。

13時頃のシンガポール行きのバスだが、何社か当たってみるが満席が多い。
どうしようか、無理ならジョホール・バル行きにして、そこからシンガポール行きに乗り継いでも良いし、こちらなら席がある。
が、一社、13時にシンガポール行きのバスがあるという。
チケットを買うと、「靴を脱ぐんだぞ」と言われた。
土足厳禁のバス?と思いつつ、ターミナル内をうろうろしてみる。













その時、やっておくべき事を忘れたために後でえらい目にあうことになる。
13時前に指定の乗り場に行くと、赤いバスが止まっている。

乗る時、「靴を脱ぐんだぞ」と再び言われ、指定の座席に行って意味がわかった。
ほとんどベッドである。
なるほど靴を脱がなければいけないわけだ。
このようなベッド仕様になっているのはここだけである。
ちゃんとカーテンもあり、他の座席と仕切れるようになっている。
長距離を走る時、サブドライバーの休憩用なのか。














バスは定刻通りに出発し、順調に南下をしていく。
17時シンガポールとの国境に到着。
この国境も久しぶり、相変わらず多くの車や人が行き交っている。
マレーシアを出国し、ジョホール水道を超え、シンガポールに入国。













シンガポールに入り、ターミナルでなく、ビル街の普通の道路で全員降ろされた。
ここは、どこだ?
ともかくコンビニかレストランで道を聞こうと歩き始めた。

しばらく歩くとオープンエアのレストランがあり、店員に「近くのMRT(地下鉄)の駅はどこですか?」と尋ねたところ、英語が通じない。
それも1人や2人ではない。
シンガポールで英語が通じないなんて思いもしなかった。
結局、店長らしき人が出てきてMRTの駅を教えてくれた。
なってことはないLavender駅まで300m程度である。

手持ちのシンガポールドルは約10ドル。
MRTに乗る分には大丈夫だが、どこかで両替しなければ夕食もままならない。
手持ちのマレーシアリンギットは150MR(約4,800円)ある。
マラッカのバスターミナルに両替があったのに、両替をすることをすっかり忘れていた。両替には神経質なほうなのに、油断してしまった。

それとシンガポールにはコインロッカーが無い。
これは法律で定められている。
シンガポールには何十回で出入国を繰り返しているのに、初めて知ったことである。
今までは空港、ホテルや友人に預けていたので、必要としていなかったのである。
シンガポールの友人宅で預かってもらおうと事前に連絡をとったが、この日は家族で旅行に行っているのでダメであった。
両替と荷物預けを解決するため、とりあえずMRTでCity Hallに出た。



久しぶりに行ったが冷たくあしらわれてしまった







シンガポールの夕陽






そのままラッフルズ・ホテルに向かったがドアマンに止められてしまい中には入れなかった。
向かいのスイス・ホテルも両替も荷物預かりも宿泊客のみであった。
あたたた、こんなことで時間を取るなんて。
最終、ショッピングセンターで両替所を見つけ、なんとか解決。
荷物のほうは、ずっと引いて歩くことになった。
そうなると歩き廻るのが面倒になり、チャイナタウンで蛙を食べようと思っていたが、いつものリトル・インディアのホーカーズに行き夕食を取り、そのままブギスまで歩き、フットマッサージを受けMRTで空港に向かった。









結局、これはゴロゴロと引きずって歩くことになってしまった













日本製品を置いている雑貨屋







ほんとに日本製なのか?







在留日本人が多くのいるのだから日本語をチェックしてもらえばいいのに

チャンギ空港のターミナル2のBARでシンガポールスリングを飲み、0時55分発、成田行き902便は定刻通り離陸した。














「そうさ、また来るさ!」といつものおまじないを呟いて、眠りについた。

2014.3.20~24

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