SAYONARA


車に戻ると、マデさんが、「文化公園行きますか。おおきなビシュヌがあります。」
ウルワツ寺院から20分程度である。
行きも通って覚えている。
ジンバランの丘に敷地内に入り公園に向かっていくとゾウやキリンなどの動物の像が並んでいる。
ゲートで入場料と駐車料金を払い(けっこう高い)駐車場へ。
正式名称はゲーウェーカー・カルチュラルパークである。
世界の文化交流をコンセプトにした、テーマパークがうたい文句である。



ゲートウェイ


駐車場でマデさん待ってもらい、入場してみると、セグウェイのゾーン、ステージ、劇場など様々なゾーンに別れているが・・・ほとんどが閉まっている。
というか工事中というか工事が中断したままで、そのスペースに行けない。
開いているのはヴィシュヌ神の上半身が展示してある展望スペースとと土産物屋とレストランだけである。
ヴィシュヌ神も本来は全身の予定が半身のままである。
そこから見る風景はとても気持ち良いものである。
つまり、このテーマパークは完成していないにもかかわらず、オープンしているのである。
それも何年も工事は中断したままらしい。



期待して入ってみるが・・・







ガルーダがヴィシュヌ神に従うまでのストーリー













どこもかしこも行き止まり







唯一の見所ヴィシュヌ神







いい天気、ハングライダーが飛んでいる

それでもステージではガムランなどが毎時00分から演じられる。
ちょうど16時、ステージでは若い踊り手によるガムランが始まった。
若くて上手くないけど、一生懸命踊っているのには好感が持てた。
約30分程でステージは終了。
最後はお客さんと記念撮影。妻も踊り子たちと一緒に記念撮影。



なんとも殺風景なステージ




























































なんとなくもう見るものもなく、車に戻った。
「マデさん、クタ・ビーチに行ってください。空港も近いし、そこで夕焼けを見たいし。」
「わかった。ちょっと車多いけどね。」
そしてクタについて驚いた。
民宿や土産物屋ばかりだったクタは、大きなホテルが立ち並び、車が完全に渋滞して、ほとんど動かない。
「ogawaさん、適当なところに車止めるので、歩いて行ってください。」
「マデさん、適当な場所なんて無理だよ。そのままビーチまで行って、車から見るから」とビーチ沿いの道路に車を入れてもらったが、ともかく動かない。
それにビーチと道路の間には延々と塀が続いているのでビーチが見えない。
以前、来た時は塀なんてなかったのに。
それでも、塀が切れた一瞬、一枚だけ写真を撮ることができた。



唯一撮れたクタ・ビーチのカット

「マデさん、ちょっと早いけど空港に行ってください。」
と言って空港まで行ってもらった。
「マデさん、ほんとにありがとう。」
「ogawaさんこそ、また来てね。」
「うん、必ず来ますよ。その時はマデさんの奥さんの実家泊めてください。」
「もちろんです。」
マデさん、ほんとにありがとう。また来るからね。
妻は半泣きである。



マデさん、ほんとにありがとう







新・空港ターミナル建設中


















シンガポール行きのフライトは、シンガポールからの到着が遅れたこともあり約15分遅れでウングララィ空港を離陸した。
シンガポールには0時に到着。
大阪へのフライトまで1時間を切っている。
もともと1時間の乗り継ぎしかないのに(よくこんなチケット発券したものだ)、遅れのためさらに短く45分程度しかない。
その上、ターミナル2からターミナル3までの移動である。
ターミナル3の関空便の搭乗口につく頃には搭乗案内が始まろうとしていた。
並んでいると同じバリからのフライトに乗っていた人たちも到着しはじめ、その中の一人のオヤジが大きな声で「15分到着遅れたのに、だれも一言もスミマセンでしたと言わないんや!」とわめいている。
国内線やJRのように5分遅れたら謝るのとは違うのだから、国際線で15分程度の遅れなんて誤差のうちですやん。
ほんと聞いているほうが恥ずかしくなる。
関空へのフライトは定刻どおり離陸した。

2013.8.21~26

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