土砂降りのピンクシティ


旧市街はピンクシティと呼ばれており、赤みがかった土の色に近い色で統一されている。
城壁で取り囲まれ中へは7つの門から入ることができる。














その門の一つ、チャンドポール門から旧市街に入る。
確かにピンク色で統一されている。
アーケードの下を風の宮殿に向かって歩く。

























































さらに歩くこと約15分。












風の宮殿に到着。
初めてこの建物の写真を見た時「風の宮殿」という名称であることを知り、その響きが気に入り一度自分の眼で見てみたいと思っていたのである。
正面から見ると工芸品のような繊細な造りの建物である。
町に出ることのできない宮廷の女性達は、ここから町を見下ろしていたのである。

























宮殿の中に入ってみる。
入ると大理石でできた広場があり、中も外と同様凝った装飾が施してある。
通りに面した窓には色ガラスがはめ込んである。





























































町を見下ろしていると雨が降り始めた。
夕立のような降り方である。
宮殿を見学に来ていた観光客も屋根のある所に避難している。
傘はまったく役に立たない。



ジャンタル・マンタル(天文観測所)



























































しばらくすると弱くなり、その間に宮殿を出た。
この後、宮殿から見えていたジャンタル・マンタル(天文台)やシティ・パレスに行くつもりだったが、雨が止む気配がない。
それに風邪も薬で一時的に抑えているに過ぎない。
無理せずホテルに戻ることにする。
明日の夕方まで滞在するので、また出直してくればいいさ。














マサラ・ドーサのランチ。
だいぶ食欲が戻ってきた。
食堂を出ると、また強い雨。
体調が良くないにもかかわらず、絵になると思うと撮影モードに入り、全身が濡れるのも気にならなってしまう。















雨がこれほどハッキリと写るということは相当強い降りである
















































結局、全身ずぶ濡れになりホテルの近くまで戻ってきたが、ホテルの前の幹線道路が完全に冠水してしまっている。
ここを渡らないとホテルに戻れない。
膝まで水に浸かり、撮影機材を水没させないよう注意して、なんとかホテルに戻った。







部屋に入りエアコンを入れ、濡れた服をすべて脱ぎ、撮影機材は机の上に並べて乾燥させた。
シャワーを浴びて(湯が出ることに感謝した。)、洗濯をした。
洗濯をしている時から、昼に飲んだ薬が効いてきてとても眠くなり、洗濯の後、そのまま寝てしまった。
起きると18時過ぎ、3時間も寝ていたことになる。
下着はぐっしょり濡れていたが、身体は楽になっている。
やはりインドの風邪はインドの薬で治すのが一番である。





















洗濯ロープが張れず部屋の至るところで干す

雨は止んでいるが、今日はこれ以上無理せずおとなしくしていよう。
私の部屋は最上階で、その隣はオープンエアのレストラン、いわゆる屋上レストランである。
席に着くとボーイがメニューを持ってきた。
その中にはドリンク・メニューもあった。
今日はビールが飲める。ありがたい。
野菜カレーとビールを注文。
チャパティが美味しい、追加を頼むとすぐ隣のタンドールで焼いていた。焼きあがり30秒以内に私のとこへ、焼きたてはほんとに美味しい。

























食後、ドリンクメニューを見るとインド産のウィスキーがあった。
2種類のうち「Blenders Pride」という銘柄を注文した。
一口、「うん?」。
ウィスキーの香りがしない?
味も薄いというか、たよりない味である。
「どこにブレンダーのプライドがあるんや!」と一人突っ込んでいたが、風邪のせいで私の味覚がおかしいのかもしれない。
ともかく今日は薬飲んでさっさと寝ることにしよう。








雨季とはいえ、行く町々で振り込められるといい加減嫌になってくる。
まして体調を崩していると、気力までインドの大地に吸い込まれてしまいそうだ。
明日は晴れて欲しい。



風の宮殿再び

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