終わりに

 いかがでしたでしょうか・・・まだ生まれていなかった方もいらっしゃったのではないでしょうか。
 しかし最初の写真なんて、「下手」ですねぇ〜・・・(^^)
 残念なことにネガそのものを失っていますので、当時の駅舎などの写真が無いのが残念です。もしかしたら実家の押入に残っていないか、かすかな希望を持っています。
 今回、自分が撮影したと確信した写真だけをアップしていますが、もしかしたら一緒に撮影に行った友人の写真をあげてしまっているかもしれません。

 当時は、いつもギリギリのお金で旅に出ていました。高価なFilmは今みたいに一日3本も5本も使うことができず、節約して使っていました。駅や夜行列車で夜明かししたことも珍しくありませんでしたし、食堂の入る金などなく、食パンと牛乳だけという食事だったこともありました。
 そして多くの方々、特に写真や旅の方法についてのアドバイスをくれた多くの諸先輩方にはお世話になりました。特に大学生以上の方が多かったと思います。
 今回10数年ぶりに写真を見返していて、いろいろ忘れていた記憶が蘇ってきました・・・やはり写真の力はすごいです。

 当時ブームとはいえ、周辺の大人からすれば、私たちの行動は「こましゃくれたガキ」そのものだったでしょう。中学生が身分不相応な写真器材を持ち旅をしているのですから。

 結局、この経験が海外旅行に変わったのが、今の私かもしれません・・・(^^;;

 結果として1974年の山陰の撮影旅行を最後に、「写真」という趣味からはちょっと距離をおきました。対象となるSLが回りから消えたこともありましたが、車、バイク、バンド、女性、水泳などに関心が移り、時折カメラを持ち出すことはありましたが、記念撮影や頼まれ写真ばかりでした。
なにせこの頃のメイン機種は OLYMPUS XA2 でしたから・・・(^^;;

 再び「写真が面白い」と思えるようになったのは、1984年、大学の卒業旅行で、借り物のNikon FMを持って中国を旅したときでした。 この時、久々に「写真が面白い」と感じました。そして就職してすぐに、現在もメイン機種として使っているNikon F3HPを買ったのでした。
 まさに空白の10年・・・・というところでしょうか・・・(^^;;

 おそらくこの経験が無ければ、「写真」や「旅」とは縁のない生活をしていたかもしれません・・・(^^)
2002.1.6